一期一会の大切さを教えてくれた男

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横山 謙三

ご近所にお住まいのオープン当初からのお客様。一妻一男一女の幸せ4人家族の家長。

この方、横山さんとの出会いはとても印象に残っている。お店オープン前の話になるので、7年前の冬の出来事。

自分とユキとチズで、学大のおでん屋やべで、これからのお店の構想を熱く語り合ってたそのカウンター席の隣に1人ふらっと店に入ってきた男が座った。最初は話に夢中で目にも止まらなかったが、段々とその男の耳はこちらの話に向いていることに気付く。
そうこうしてると、その男が「これ食べる?」とビニール袋の中から柿を3コ取り出した。その行為にちょっとびっくりするも、ありがとうございますと素直に隣にいたチズが、屈託のない笑顔で受け取った。そうすると、その男が「さっきから何の話をしてるの?」と聞いてきた。チズがユキに目配せをする。自分はというと、横槍が入ってきた感じで正直イヤな気分だった。するとユキがオレの心の中を読み取ったのか、ちょっとため息まじりで話し出した。「来月にこの辺で、飲食店始めるんです。その準備とか、メニューの話してたんですよ。」「う~ん、そうか、余りにも楽しそうに話してたからね、何かと思って。頑張ってね。」たしかそういうやりとりだったと思う。

それから1ヶ月が経ち、何とか店をオープンすることが出来たわけだが、2〜3日が経ち、ふと客席を見回すと見覚えのある顔がそこにはいた。あっあの時のおでん屋でのおじさんだ。すかさず男が座る席の前に行き「1ヶ月前くらいにおでん屋にいませんでした?」「あ~やべね。よく行ってるよ。ん、もしかして、あの時の3人組かぁ?」「そうです。あの時は柿ありがとうございました。」「いや~近所にお店が出来たって聞いたから、入ったんだけど、ここが君の店か。」

それ以来のお付き合いです。自分たちに子供ができる前、店の定休日に飲みに連れていってもらったり、永仁が産まれた時には病院まで会いに来てくれたり、もちろんすみれが産まれた時も。旅行に行くたびお土産くれたり、人出が困ったら言ってといい、娘さんがバイトしてくれたり、私ならいつでもイイわよっこんなおばさんだけど、と奥さんが言ってくれたり、勤めている会社の入社式の時に、大量のお弁当を注文してくれたりと、東京での親と思えるくらい、すごくお世話になっている方です。

そんな男との出会いから今日まで。
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by by8s | 2013-02-21 11:35 | peoples


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